2014-05-07 第186回国会 衆議院 文部科学委員会 第15号
○梶田参考人 議員おっしゃるとおりだと思います。
○梶田参考人 議員おっしゃるとおりだと思います。
○梶田参考人 私は、首長さんが全体の教育振興ということをどういう形でやっていくかということについてかかわられるのは非常にいいことだと思うんですよ。こういうところに例えば人、金、物を回します、そういうことは非常にいいんですが、気をつけなきゃいけないのは、教育の内容にかかわること、人事にかかわること、それから、やはり、教育的なイベント、あるいは教育的な色彩を持つイベントにかかわりますと、自分の政治的なあれを
○梶田参考人 失礼いたします。 私は、以下の三点が非常に大事だし、そういう方向で地教行法の改正、審議していただきたいなということで、まず私の立場を申し上げておきたいと思います。 一つは、地方教育行政、これを責任を持って推進する主体は合議制執行機関である教育委員会、こういうことでやっていただきたい、これが第一点であります。 二点目は、これを効率よくといいますか、やはり責任の体制がはっきりするような
○参考人(梶田叡一君) これは非常に大事なところだと思うんです。これは民主党の方の教育基本法のあれにもきちっと書かれておりまして、やはり今、多くの国民の方々が、どうも公共の精神とかあるいは日本の伝統や文化についての理解が敗戦後六十年、著しくやはり弱化してしまっているんじゃないか。この日本という一つの共同体ですね、日本の社会という、こういうところでやっていくときに、自分さえ良ければという、何でも主張して
○参考人(梶田叡一君) 非常に難しいといいますか、非常に重大な今、問い掛けだと思います。 まず、私も、正常化という言葉を使うべきかどうかというのは別としまして、少なくとも教育の場にあるまじきそういう現状が長くいろんなところにあったということは、私は直視しなければいけない。これをどう言いますかね、言葉で。例えば、思想信条の自由とかそういう高邁な言葉で教育現場の混乱を、それを合理化して、あるいは覆い尽
○参考人(梶田叡一君) 梶田でございます。よろしくお願いいたします。 それでは、着席したまま意見を申し上げさせていただきます。 私は、学校教育法、地教行法、教育職員免許法、教育公務員特例法、この四つの法律の改正につきまして、主として私の意見を申し上げてみたいというふうに考えております。 私の見るところでは、二〇〇〇年を一つの大きな節目にいたしまして、二〇〇一年から教育の引締めというのがずっと日本
○梶田参考人 それでは、簡単に申し上げます。 私ども、我が大学のカリキュラムの改革の中でも、今言っておりますのは、まず第一は、使命感を持てるようにしよう。つまり、いろいろな仕事があります。みんなどの仕事も大事なことです。でも、よほど思い定めて決心してやらないと、教師の仕事というのはやはりしんどいことがたくさんある。だから、使命感、これこれのために、つまり、御縁があるこの子の未来のために、そして、それを
○梶田参考人 今若宮先生がおっしゃったこと、非常に、私、同感を持って聞かせていただきました。特に、教師の評価というのは、いつまでも慕われる教師である、こういうことは非常に重要といいますか、土台になることだと思っております。 信なくば立たずで、これはもう政治家の方々も同じことだと思いますけれども、教師という仕事は、まず、信頼されなきゃいけない、尊敬されなきゃいけない、愛されなきゃいけない、そしてそれが
○梶田参考人 それでは失礼いたします。 この特別委員会で御検討になっております教育再生関連法案、これにつきまして、十分に御審議いただきまして一日も早い成立を願う、そういう立場から意見を申し上げてみたいと思います。 ただ、私、後の高倉先生等の参考人の方々がこの教育職員免許法につきましてかなり詳しくお話しをいただくということでありますので、それを包むといいますか、その背景にあります中央教育審議会の審議
○梶田参考人 それでは今の問題ですけれども、昨年一年間、中教審で義務教育特別部会というのをつくりまして、きっかけは御承知の義務教育費国庫負担法の問題といいますか、小中の先生方の給料の出し方の問題ですね、これをきっかけにいたしまして、一年間非常にたくさんの時間を使いまして、知事さんも入られた、市長さんも入られた、都道府県の教育長さん、市町村の教育長さん、あるいは財政や教育やいろいろな分野の学者の方々、
○梶田参考人 権威の問題でありますが、非常に重要な御指摘だと思っております。 ただ、権威の背景、本当に権威が権威として機能するためには、いわば普遍的な理念といいますか、価値観といいますか、これがないとだめなわけですね。親だから何でも子供に言うことを聞けというわけにいきませんし、学校の教師だからおれの言うとおりにするのが当たり前だというわけにいかないわけです。ある理念、価値観が要ります。これが私は敗戦
○梶田参考人 おはようございます。 ただいま田村先生からも話がありましたが、教育改革国民会議、そして中教審と、この教育基本法の改正問題をずっと論議してまいりました。私もそれに加わった一人といたしまして、きょう、この国会の場において、これが審議という形で、基本法の改正という方向に向かって具体的な歩を進めているということを非常にうれしく思っております。 教育改革国民会議でも中教審でも、もう既に内容的
○梶田参考人 それでは私の考え方を少し申し上げますが、地方へのメッセージ性は全くないと思います。 都道府県が負担率を上げたとしても、都道府県が小中学校を設置しているわけではないんですね。設置しているのは市町村なんですよ。そして、やはり今考えなきゃいけないのは、市町村が責任を持ってきちっと、学校を設置したからには子供がちゃんと育つようにどうやるかということを言う、そういうことが大事なんですね。 同時
○梶田参考人 今のお話に非常に賛同するといいますか、同感するところが多いわけですが、一言申し上げます。 私は、やはり明治維新からの流れで、日本の大事な、千何百年積み重ねてきた価値意識、あるいは自分自身をコントロールするということ、これが薄れてしまった、こういうことが一つあったと思います。そして、それをもう一段加速させたのが敗戦ショック、敗戦によって、すべてそれまでのものは捨てればいいという。そして
○梶田参考人 おはようございます。 義務教育の問題につきまして、一言私の考え方を申し上げさせていただきます。 改めて申し上げることもありませんが、義務教育というのは国の根幹にかかわる問題であります。今、小学校に通っている子供、中学校に通っている子供、これが十年後、二十年後、三十年後、この日本の社会をつくっていくわけです。 例えば今、小学校であいさつを全然指導しない、そういうところもまだ若干残っていますね
○梶田参考人 では、簡単に申し上げます。 中長期的には、例えばセンター・オブ・エクセレンスとかそういうものをおつくりになりたい、これはよくわかるんですが、もう明治、大正じゃありませんので、国会の先生方や文部省の方々のイニシアチブでそれができるなんというのはお考えにならぬ方がいいと思います。例えばアメリカでも、今、ナショナルユニバーシティーという全国区の有名大学、十ありますが、これのほとんどが、スタンフォード
○梶田参考人 今御指摘の点は非常に重要な点だと思っております。このことはアメリカでも一時期非常に言われまして、いわゆるアメリカの有名大学、例えばスタンフォード大学なんかを中心として、研究業績だけでなくて教育業績をいわば勘案した採用とか昇進をやるというふうになっております。多くの大学でそういうふうになっております。ハーバード大学でもそうです。 ただし、これは非常に難しいですね、教育業績というのは。ポートフォリオ
○梶田参考人 失礼いたします。 私は、長い間大阪大学におりまして、大阪大学というのは国立大学では珍しく非常に進取の気性に富んだ、珍しくと言ったら国立大学の関係者にしかられるかもしれませんが、社会的ニーズにこたえていろいろなことを改革しようとしてきた大学です。そこで一人の大学人としていろいろと勉強させていただきました。 その後、京都大学に移りまして、これは極めて色濃く伝統的なものを大事にしているといいますか
○梶田叡一君 私は、一番大もとは、急速に物質的に豊かになったことだと考えております。これが進学率の急速な上昇、教育爆発と呼ばれる上昇を生んで、その対応がなかなかうまくできていない。また家庭も変えてしまいまして、なかなかきちっとしたしつけができてない。子供の方も秩序感覚が育っていない。また世の中全体が悪い意味での価値相対化、何でもあなたがそう思えばそれでいいじゃないかというように、基本的な価値の軸を欠
○梶田叡一君 今お話がありましたように、私も教師の問題というのは決め手だろうと思います。ただ、非常に残念なことに、戦後多くの教員の方々の中には、教師は一体何をやらないといけないのかということを忘れてしまったかのような行動とか、そういうことがあったのじゃないか。何をやらなければならないかというのは、私は大きく言うと二点あると思うのです。 その一つは使命感ですね。どういうふうに言ってもいいのですけれども
○梶田叡一君 私は、今回の臨時教育審議会の設置ということについて、基本的には非常に意義のあることだ、こういうふうに考えます。ただ、後で述べます二、三の点について十分に御配慮をいただかないと、これは非常にネガティブな機能を果たす可能性も大きい、こういうふうに考えております。 意義があるということはどういうことであるかと申しますと、日本が戦いに負けてからもう四十年近くが過ぎました。その中で新しい学校制度
○梶田参考人 入試センターの運営ということにつきましては、先生のおっしゃるとおりだろうと思います。 ただ、ここで私の方からちょっとつけ加えさせてもらいますと、四十九年の最初の模擬試験のときから、原理的な意味でいろいろと問題があるのじゃないかという声は幾つか出ていたわけなんです。しかし、それからいままでそのときの方針そのままで国大協の側でおやりになっていた。今後は、この問題というのは一国大協の中だけの
○梶田参考人 どういう第一次共通テストをお使いになるかによってずいぶん違ってくるだろうと思いますが、少なくともいま模擬試験でおやりになっているような形のものでありますと、こういう多肢選択式というものはいわゆる受験技術で非常にカバーできる面が強いわけです。したがっていま以上に受験技術と、一過的学力といいますか、覚え込むのだけれどもすぐに忘れてしまうようなもの、こういうことが少なくとも高等学校教育というか
○梶田参考人 国立教育研究所におります梶田でございます。 私は、国立教育研究所におきまして、教育におけるいろいろな評価の問題テストとか通信簿とか指導要録とか、あるいはこういう選抜試験の問題とか、あるいはそれが子供たちに与える影響だとか、あるいは社会に対する影響といいますか、社会の中のシステムとしてこういうものを考えるときどうなるだろうか、こういうことをずっと担当してきたわけであります。しかし、これからお